この度の能登半島地震で被災された皆様に、衷心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
さて、10年前の2013年12月に、市民講座「絵本と小学校教科書にある里山 ―子どもが里山にふれ、学ぶ機会を広げるために―」(会場:長岡京市中央生涯学習センター)を企画・運営しました。次代を担う子どもたちの教育・学習の素材や場として、広義の里山に着目。講師には山下宏文先生(京都教育大学)をお招きしました。
内容は、子育て世代をはじめとした参加者の方々が、まず様々な絵本や小学校の教科書に描き記されている里山の現状を知り、次にワークショップ形式で子どもが里山にふれたり、里山について学ぶ機会を学校内外で広げる方法を考えるものでした。
以後、国内における農林業の担い手は高齢化が一層進み、耕地面積に関していえば、減少しています。
他方で、農林水産省のデータによると、2021年度の有機農業の取組み面積は26,600haで、2011年度に比べ約37%増加しています。同面積のうち、有機JAS認証を取得しているのは15,300ha(全体の約58%。2011年度比 約61%増)にのぼります。
この他、学校給食で有機食品を利用する自治体も少なくなく、2021年度の段階で137の市町村が利用し、この中の122市町村が市町村立の学校や幼稚園において用いている、と答えています(農産局農業環境対策課『有機農業をめぐる事情』2023年10月)。
地域に農地が比較的多く存在し、子どものため、持続可能な社会の実現の観点から、有機農産物(米・ジャガイモ・ニンジン等)を使った学校給食、及び有機農業の推進に力を注いでいる自治体として、茨城県常陸大宮市があります。
来月7日、同市市長、並びに著名な研究者が登壇される食と農をめぐるセミナー[主催:日本農業新聞]が実施されますので、以下にご案内いたします。
【タイトル】第2回みどりGXセミナー ~持続可能な食と農
【日時】2024年2月7日(水)13:30~16:00
【講演内容】
13:40~14:30「子どもたちに最高の学校給食を ~有機農業推進と持続可能な社会の実現へ」 鈴木 定幸氏(茨城県常陸大宮市市長)
14:40~15:30 「世界の農業分野のサステナビリティ・GXの最新事情 ~有機農業で変わる食と暮らし」 香坂 玲氏(東京大学大学院教授)
【参加対象】どなたでも参加できます。
【参加費】無料
【開催方式】オンライン(Zoom Webinarを使用)
【主催】株式会社日本農業新聞
内容・お申込み方法等、詳細は次のURLからご覧いただけます。
https://www.agrinews.co.jp/page/green_gx_seminar2